今回のテーマは「和の心」に学ぶ、お茶時間。
ティータイムクラブでは、それを現代的な茶道ではなく、もっと楽しくおもてなしの表現を取り込んだ、和菓子制作とお茶を楽しむ会と致しました。
講師は長倉千寿子氏。とてもセンスと優しさに溢れる先生にはファンも多いのですが、今回はブリティッシュケーキハウスという空間で、6月の和菓子、しかもご自身で皆様に作って頂き、最後は様々なお茶との組み合わせを楽しみながら学ぶ、
とっておきの講義となりました。
それには、長倉先生の「もてなしの心」がたっぷりと盛り込まれていたからなのです。
講義は季節は水無月、梅雨の紫陽花、杏子をイメージした和菓子を丁寧に皆さん楽しそうに作られました。
普段、和菓子を家で作られる方は少ないかも知れませんが、形や色で表現する日本人の風流な感性は、
本当は日本人の誇るべきもの。
工芸や芸術、茶道など形式で脚色された文化に触れることも気取れて良いのかもしれませんが、もっと心が
安らげる「美しさ」が生活の中にさらりと溶け込む方が、とても素敵に感じる方も多いのでは。
カッコ良い「美」よりも上質で本質的で優しくなれる、そして本質的なお茶時間の風景は、次の世代にもぜひ
受け継いでゆきたいものであります。
右上の和菓子には皆様で作られたお菓子ともう一つ、長倉先生作の水無月が添えられました。
京都で水無月に食される和菓子ですが、その意味をご存知の方は流石です。
そうして散りばめられる、知識と教養は体験、しかも自ら手掛ける喜びと面白さ。
こうして表面的でない、日本人の感性は、もちろん日本人だけのものではなく、実は多くの国々で育まれ受け
継がれているのです。そうして自分達(日本人だけの感性とよくテレビや本で言うけれど)だけではない「ものの
見方」を学ぶことがとても大切だと思います。
そしてこのお菓子と素晴らしいお茶をいくつか合わせることで、最大のクライマックスを迎えるのですが、実は
これだけではありませんでした。
内緒にしたかったけれど、あまりに素敵(とても美味しかった)ので、ここに載せてしまいました。
どれも意味の込められた、もちろん産地まで愛のある「美しきおもてなし」でありました。
とてもスペシャルな内容になった今回のティータイムクラブも皆様の笑顔が素敵でした。
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