イギリスを楽しむ方法T

イギリスとはどこ(地方)をイメージするのか?


自分のイメージした英国、それを感じられる場所を訪れよう!

英国と言えばイメージは大英帝国の象徴でもある「ロンドン」を思い浮かべる。
またイギリスのイメージには、羊が丘で穏やかに昼寝する「コッツウオルズ」やピーターラビットで
お馴染みの「湖水地方」も有名。

しかし一言に「ロンドン」と言っても、場所により実は様々な面を持つのがロンドンである。

よく考えてみれば、我々の住む日本であっても、一言で「日本はこうだ」と伝える事は出来ない。
海の綺麗な南国沖縄から、流氷が辿り着く北海道。緯度だけでは語れない、長野の冬は雪と氷の世界だし、
荒波の冬の日本海と言っても土地で随分と様子は異なる。

ロンドンもそうだが、東京だって丸の内と渋谷では随分異なるし、浅草周辺とお台場では
まるで建物も生活も文化も異なり、はて東京とはどこを指して言うのだろうか?

例え同じ場所であっても、子供の頃新宿にビルが沢山建つと聞いた空き地で遊んでいたし、汐留の引き込み線や
山積みの砂利も記憶には新しいし、祖父達が渋谷に住んでいた頃、道玄坂の竹藪の話や、すぐ近い時代まで盗賊が
出た山道だった話など、たった数十年で同じ場所であっても一言では言い表せない。

同じ土地に住み続けた人よりも、上京して子供の頃イメージしていた東京と違いショックを受ける人も居るかも知れない。

ロンドンの話をすると、私が知る範囲の時代でも、先日の記念式典を見ていて映される街の様子に随分と時のうつろいを
実感した。

テムズ川ロンドン塔周辺にも近代的なビルや高層ビルが建っている…。

今までショックと言えば、久々に偶然訪れたドックランドの横浜みなとみらいの様な変化には驚いたし、
2000年ミレニアムで観覧車が出来たり、ロンドン市庁舎など、それでも何となく程度として理解出来る範囲であったが、
まさかあんなにもテムズ川に沿って近代的な建物が連なっているとは驚いてしまった。

まして「英国」や「ロンドン」の象徴的なビックベンの周辺までそうなって来たとは…。

もちろんいつまでも過去にとらわれて、「あの頃は良かった」と現実的でない美談を盾にしたいとは思わないが、
あの頑固な英国をもってしても現代を受け入れなければならない現実に寂しさを覚えたのは真実のところだ。

さてロンドンの話を続ける。

日本にも山の手や下町という言葉があるが、ロンドンは地域により貧富の差もそうだが、人種や国籍による様々な
コミュニティーが形成されている。

例えば現在ロンドンオリンピックで市内の開発が進行しているが、その一つロンドンの東側地区は以前は危険な土地と
され最近まで若者が暴れていたり、インド系の人々のマーケットなどあり、とてもロンドンとは思えない面白い地域であった
が、ここ数年で別の色に染まるだろう。実際、既に若者デザイナーなどのファッション店、それにおしゃれなレストランも
出来て、今風の人達が沢山集まっている。

少し前までは犯罪に巻き込まれないよう、気を張って人を睨みつけながら歩いていて、それが刺激的でとても面白かった荒廃した地域が、
今やトレンドの発信地で可愛い女性が笑顔でハローと言ってくれる。

パキスタン料理の香りも、パイ&マッシュの店も、イールパイも、F&Cも消えてしまったけれど、
新しい土地の「顔」がやがて当たり前にガイドブックで紹介されるのだろう。

ロンドンにはこんな地域が色濃くたくさん存在していた。

さて何を伝えたかったというと、これもロンドンであり、オックスフォードストリートも、ボンドストリートも、
ピカデリーサーカスも、シティーも、ハイドパークも、全てロンドンであり、どれも訪れた者が知る自分のロンドンであるということ。

コッツウオルズでも湖水地方でも同じで、こちらは広大な地域を指すので、もっと要素が様々となる。

日本人である私達が自分の生まれた土地、住んでいる土地をよく知り、日本は一つでは無いと知るように、ぜひイギリスを訪れる際は、
そうした意識の中で、自分の好きなイギリスを探して、予習して、最大に自分自身の知りたい事学びたい事を満喫してほしい。


しかしながら沖縄の海がきれいだと言っても、真冬に行ったら海水浴が楽しめないし、京都の桜は時期でなくては見れないけれど、
それだからこそ巡り合える出会いや発見、そして感動があることを知って欲しいし、それを受け入れる心でその瞬間と向き合って欲しい。

2012619日 小澤桂一


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